特別養護老人ホーム(特養)は費用が比較的安く人気が高いため、入所を希望する待機者が多いのが現実です。厚生労働省の調査では、入所申込者(要介護3以上)は全国で約27万人とされています。さらに特養の入所は「申込順ではなく、必要度の高い人から」決まります。待てない・入れないときは、ショートステイや民間施設などの代替を組み合わせて、無理のない体制をつくるのがポイントです。

特養の待機者はどれくらい?

特養は、介護保険の施設サービスの中でも費用が抑えやすく、人気があります。そのぶん待機者も多く、厚生労働省の調査では入所申込者は全国で約27万人(要介護3以上)。

ただし、待機の長さは地域や施設で大きく異なります

  • 都市部・人気の施設:待機が長くなりやすい
  • 郊外・地方、複数施設に併願:比較的入りやすいことも

「何年待つ」と一概には言えないため、通える範囲の複数の施設に申し込み、地域包括支援センターで最新の空き状況を確認するのが現実的です。

なぜ待つ?特養の入所の決まり方

特養の入所は、申し込んだ順番ではありません。各施設が、次のような点を点数化して、必要度の高い方から入所を決めます。

  • 要介護度(重いほど優先されやすい)
  • 認知症の症状の程度
  • 介護する家族の状況(独居・高齢の配偶者・介護者の就労や健康など)
  • 在宅生活の継続の難しさ・緊急性

つまり「早く申し込む」だけでなく、ご自宅での介護の大変さを申込書で正確に伝えることが、入所の順番に影響します。夜間の介護や、目を離せない状況などは、具体的に書きましょう。

なお、2015年4月から特養の入所は原則要介護3以上が対象です(要介護1・2は、やむを得ない事情がある場合に特例入所が認められることがあります)。

待機を少しでも有利にするコツ

  • 複数の施設に併願する(特養は複数申し込みOK)
  • 在宅介護の実情を正確に・具体的に伝える(がんばって「大丈夫」と書きすぎない)
  • 担当ケアマネジャーに相談し、状況の変化(介護度の上昇など)はその都度施設へ伝える
  • 地域包括支援センターで、地域の空き状況や入りやすい施設の情報を得る

入れない・待てないときの選択肢

待機中や、すぐに在宅が難しいときは、次のような手段を組み合わせます。

  • ショートステイの繰り返し利用:数日〜中期間、施設に泊まって介護者が休む
  • 介護老人保健施設(老健)の一時利用:在宅復帰を目指すリハビリ施設。特養までのつなぎに使うことも
  • 民間施設を検討:介護付き有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・グループホームなど。費用は上がるが入りやすい
  • 在宅サービスの強化:訪問介護・デイサービス・福祉用具などを増やして在宅を支える

費用を抑えたい・認知症対応など、条件に合う施設は目的・条件から探すや、お住まいのエリアから探すで探せます。

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出典・参考

まとめ

特養は費用が安く人気のため待機者が多く(厚労省調査で約27万人)、入所は申込順ではなく必要度の高い方から決まります。だからこそ、複数施設への併願と、在宅介護の実情を正確に伝えることが大切です。待てない・入れないときは、ショートステイや老健、介護付き有料老人ホームなどの民間施設、在宅サービスの強化を組み合わせて、無理のない介護の体制を整えましょう。迷ったら、ケアマネジャーや地域包括支援センター、AIアドバイザーにも気軽に相談してください。